2012年11月16日金曜日

サンチョ・パンサ

 人の夢って、むずかしいと思う。
その夢にこだわらなければ、楽な道はいくらだってある。
でも、やっぱり人それぞれ譲れない夢があって、だからこそ、むずかしくなる。。。

 今、私が直面してる、お兄ちゃんの大学選びだってそう。
楽な道はいっぱいある。
でも、彼の夢は楽な道ではない。
どんな特典を積まれても、彼の目は違う方を向いている。
だから、私は親として苦しい。

 私の腕の中から飛び出そうともがいているお兄ちゃんに困惑していた頃、姑が私の肩をなでながら言ってくれた。
子どものことはね、なるようにしかならんのよ。。。って(笑)
本当にその通りだと思う。

 目の前に、とどきそうな夢がある彼に、努力するなと私は言えない。
ただ、見守ることしかできないのだ。

 子どもは親の背をみて育つというけど、お兄ちゃんをみてると、やっぱり夫と重なる。
姑はどんな思いで、夫のことを見守っているのだろう。

 楽な道はいくらでもあったのに、夫はまるで、ドン・キホーテみたい。
私はサンチョ・パンサみたいに、一緒に過ごしている。

 そう、だから、私もお兄ちゃんのサンチョ・パンサになろう。
そうよ、一緒に側で・・・! って思ったら自分でおかしくなって笑ってしまった。

 そんなことしたら、嫌がられて、蹴飛ばされて放り投げられるだけよね(笑)
ほんと、子ども達の大きな夢の前には、母親って無力だなあ。。。